2015年1月26日月曜日

昨日まで由布岳は雪化粧でしたが、昨夜からの雨ですっかり溶けてしまいました。
塚原高原は標高六百メートルから八百メートル、夏の涼しさは最高ですが、そのぶん冬の寒さはこたえます。
薪ストーブの火を眺めながら過ごすのも良いものですが、正月八日に参拝した奈多八幡宮の青い海と青い空が恋しくなりました。
気分転換にと昨年夏に国東半島をドライブした時のアルバムを眺めてみました。

伊予灘から瀬戸内海へとつづく海原

奈多八幡宮から半島を北上していくと海上に姫島が見えてきます。
古事記の伊弉諾(イザナギ)伊弉冉(イザナミ)の大神の国生み神話にも出てくる島です。古代、石器に使われた黒曜石を産し、その黒曜石は鹿児島から四国、大阪まで広い範囲で出土しています。

姫島
姫島の手前の岩礁にも鳥居が立っていて、金比羅さまを祀っています。

金比羅岩

道路は、北上から西へとそれ、北の海上に八面山が見えてきました。
山頂には磐座(いわくら)があり前回のブログに書きました薦(こも)神社の奥宮といわれる箭山(ややま)神社が祀られています。

中央の山が八面山

さらに西へ進むと岬の先端に粟嶋神社があります。海にとび出た岩窟が神殿という珍しい神社です。
四十年ほど前ですがオリエント史学研究家の大羽弘道氏が「邪馬台国は沈んだ」という本で紹介しています。

粟嶋神社

岩窟の神殿横の岩穴

ここから豊後高田市を経て宇佐神宮まで三十分のドライブです。

2015年1月8日木曜日

奈多八幡宮

年末から正月四日まで仕事で、五日の日にやっと初詣。
ここ塚原の霧島神社をスタートに豊後一宮寒西多神社、産土様の春日神社と毎年定番の三社参りです。
今日は、ふと思い立って国東半島の東端にある奈多八幡宮へ行ってきました。

奈多八幡宮参道

奈多八幡宮本殿

奈多八幡宮の本社は全国に四万社以上あるといわれる八幡社の総本山、宇佐神宮です。
宇佐神宮の特殊神事といわれるものの一つに「行幸会(ぎょうこうえ)」があります。

宇佐神宮の元宮ともいわれる薦(こも)神社は本殿が外宮で、境内の三角池(みすみいけ)が内宮と呼ばれ、この池で採れた真薦(まこも)で作られた薦枕の神体を神輿(みこし)に奉じて関係の深い摂社を巡幸します。

新しい薦枕の神体が宇佐神宮内宮へ納めらると、内宮の古い御神体は下宮へ移され、下宮の古い御神体は豊後高田市の若宮八幡宮を巡って、東方の国の先、国東(くにさき)の海岸にある奈多八幡宮へ納められます。
奈多八幡宮では、古い御神体を、300メートル程沖にある市杵島神社から海へ流します。

また一時期は豊予海峡を渡って四国の伊予八幡浜市の八幡神社へ納め、八幡神社の古い御神体は伊予三机という所から海(瀬戸内海)へ流されたといいます。



奈多八幡宮へは三十数年ぶりの参拝です。駐車場から歩いて松林を抜けると白い砂浜と真っ青な海が開けます。
少し沖合に小さな岩礁があり赤い鳥居が立っています。市杵島神社です。そして水平線の上に、四国の佐多岬がすぐ其処に或るように浮かんでいました。

市杵島神社と四国佐多岬

本殿より、海へ向かった参道は福岡の香椎宮を思い出しました。

この景色を見ただけでも、来た甲斐があったというものです。
ひとしきり景色を満喫し、砂浜からすぐの所に立つ鳥居をくぐり、奈多八幡宮の参拝をすませて引き返すと、上空に飛行機が旋回して来ました。



すぐ北側に大分空港があり、着陸体制です。

山猫軒から奈多八幡宮まで車で一時間弱です。



2015年1月1日木曜日

謹賀新年

旧年中のご愛顧をありがとうございました。

今年もよろしくお願いいたします。