2013年7月1日月曜日

昔話 鶴見山の婿選び


今日は昔話を一つ

 昔々大昔の噺です。別府市の背後に聳える鶴見山は女の山で大変美しい山でした。
沢山の山が我こそはと結婚を申し込みましたがみんなふられてしまいました。
そして最後に残ったお婿さん候補が由布岳と祖母山でした。
鶴見山はどちらにしようかと心が揺れ動くので噴火や地震が起こって大変でした。
困った周りの者に速くお婿さんを決めろとせかされてついに由布岳を選びました。
それで今も由布岳は鶴見山の隣に居ます。祖母山は振られた恥ずかしさに
日向の国の境まで逃げていってしまいました。
また姿を見られたくないと我が身を木で覆ってしまったので今でも祖母山は原生林に覆われています。
その時祖母山が流した悔し涙が溜まって出来たのが志高湖です。
鶴見山と由布岳の間に出来た子供が扇山だそうです。また鶴見山の情熱がほとばしり出たのが
別府の温泉だと言われています。

左 由布岳  右 鶴見山 綺麗に並んでお雛様みたいです

 また由布岳はその昔、筑紫富士とも呼ばれその雄姿が知られてました。
我こそは九州で一番の山と自負していた日向岳がその評判を聞いて背比べに豊後(大分)までやってきました。
由布岳の麓まで来てその大きさにビックリして腰を抜かしてしまい逃げ帰ろうにも動けなくなって、
そのまま留まってしまいました。別名、日向岳を腰抜け山ともいいます。
山猫軒から車で10分ほどで由布岳、日向岳の登山口へいけます。

城島高原方面より日向岳 真ん中奥に由布岳 遠景になり低くみえます。




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